出典:instagram
収納の考え方。
これはとても難しい、本当に難しい。
人それぞれが必要だと考える持ち物の量は違うからだ。
しかし住宅を設計する際に適当になんとなくこれくらいあれば良いだろうと収納を設けている訳では無い。
まずは正攻法だが、お施主さんの持ち物の量を聞きそれに合わせて設けている。
これはこれで良いと思うが、果たしてその量が正しいのかという不安もある。
収納が足りないのは嫌なので多めに考えてしまいがちという事もある。
そこでもう1つ、収納の量に関して私の主観的な基準もある。
以前、生活に必要なあらゆる物をリストアップし、それらを収納する為に必要な寸法を導き出した。
この中には、衣類から食器、日用雑貨、掃除道具、備品などあらゆるものが含まれる。
これはあくまでも主観的な基準であるが殆どの人がこれで困ることはないとも思っている。
しかし、当然この量を超える場合も沢山ある。
人によっては、もっと服が沢山あるとか食器が沢山あるなど様々なケースがあるだろう。
それは、服が好きだし食器が好きだからということに他ならないと思う。
困らない量以上に物を所有する事はつまり、趣味としてのコレクションと言っても良いかもしれない。
そのコレクションを置く為のスペースの費用は、大抵の場合一坪あたり100万円を超える。
この100万円とは土地と建物の工事費その他を合わせた坪単価である。
これを知ると、コレクションの為にそこまでの費用を使うことに躊躇する人もいるかもしれない。
コレクションしている物達は人の心を満たしてくれるので、沢山の物を所有することについては全く否定するつもりはない。
寧ろ豊かに暮らす上では必要なことだと思っている。
ただ、そのコレクションを維持する為にどの位の費用がかかるのかを知っておいても損はないと思う。
ところで、私の主観的な基準は必要最低限という量ではなく、心が満たされるに十分な量である。
この写真は規格住宅のウォークインクローゼットであるが、この考え方で収納を設定している。
【規格住宅】
TOGODESIGN CABIN
建物本体価格1390万円。
規格住宅の詳細についてはウェブをご覧ください。
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