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内浦よりもさらにローカル感高めな釜谷。佐渡が沖縄本島だとすると、粟島の内浦は石垣島で、釜谷は竹富島と言ったところか。バンコク中部のプラチュアップキリカンで見た海にもどこかしら似てる気がする。(海外行きたい)

僕は昔から観光地化されすぎているところにあまり魅力を感じられず、人が少ないマニアックな場所を好む傾向が強い。だから誰もいない海が醸し出すセンチメンタルな雰囲気も嫌いじゃないのだ。

釜谷には食堂と売店が1軒ずつ。それ以外は民宿以外は何もない(と思う)。そんなワイルドすぎるこっちのビーチでの野営もきっと楽しいはずだ。次回こそサバイバルってのも悪くないと思った。

わざわざ自転車を漕いでここまで来た理由は二つ。釜谷キャンプ場の下見をすることと、かもめ食堂で昼飯を食べること。

海辺の町では割とよく見かける食堂の名前だけど、なんか良いなぁと思えるのは、荻上監督の”かもめ食堂”の印象が強いからかもしれない。小林聡美、片桐はいり、もたいまさこ。キャスティングも良いし、オールフィンランドロケで撮影された穏やかなストーリーラインがすごく好きな映画。出てくるシンプルな和食が美味しそうだったのを覚えている。(とは言え、随分前に見た映画だから、正直記憶も薄れてるのでまた近々観ようと思う)

前置きが長くなったが、かもめ食堂へ到着したのはちょうど正午を過ぎたあたり。同じ帰りのフェリーに乗船予定の長岡から来ていたご夫婦と、地元のお巡りさんの二人組。民宿への送迎バスが到着して、あたりはだんだんと賑わいはじめてきた。

とりあえず生ビールでここまでの旅を讃えあい乾杯。僕はサザエ入りの島カレーをチョイス。かつやは海鮮入りあごだしの磯ラーメン。どちらも普通に美味い。汗だくになりながら自転車を漕いできた疲労感も相まって、とにかく沁みる。

食事を終えて、隣の売店でアイスを買って、再びママチャリへまたがる。あれ？何かがおかしい。ママチャリ？帰りもジャンケンで決める話じゃなかったっけ？しれっと電動自転車で発進するかつや。えーーー！？でも、まあいいか、帰りも運転してもらわないとだし、登山のトレーニングだと思うとしよう。

つづく

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