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実走ではエアロフォームを

前回の投稿で述べた事の他にも実走とローラーとの明確な差異のひとつに
「風の抵抗がないこと」
があげられます。

インドアトレーニングの代名詞であるZwiftを例としてみると、様々な要素はあれど速度を決定するのは主にパワーウェイトレシオ(PWR)です。
実走を意識して下ハンを持った深いフォーム、呼吸が楽なように上体を起こしたフォーム、どちらもPWR4.0出ていればアバターの速度は同じです🚴‍♂️

一方で、風速・風向など変動事項がある現実世界では乗車姿勢で速度が大きく上下します。
条件次第で5km/h近く差が出てしまうことも珍しくありません。

そのため、実走の際は
「パワーを出すのではなく速く走る」
「そのために平坦ではエアロフォームを常に意識する」
これらが重要になると考えています🤔

室内トレーニングの際はアプリ等でメニューを選択し、指定パワーをひたすら維持する練習をされる方が多いと思います。
Zwiftのメニューはコーチから見てもよく考えられており効果的だなあ…と感心してしまう反面、中には非常に挑戦的でキツいものもあります🤮
その為、メニュー完遂のためにパワーを絞り出そうとし過ぎてフォームが崩れてしまったり、ペダリングがガチャガチャになる事もあるのではないでしょうか？

綺麗なペダリングのままパワーを出せるのが理想ですが、個人的には多少であればローラーでは多少の動作の乱れは容認して良い、と思っています。(強調しますが「多少」です)
と、いうのも固定式ローラーでの練習はあくまでVO2maxをはじめとした有酸素性運動能力や筋の乳酸緩衝能など多様な生理学的パフォーマンス、つまりスキルではなく身体能力を向上させるために行うもの、と割り切っているからです。

少しくらいフォームが乱れてでもパワーを出し切り、実走では行えない高強度練習に取り組むことで体に効果的で強烈な刺激を与えられる可能性があります。理屈としては筋肥大のための筋トレのチーティングと同じです。
そうして高パワーを出す能力が身につけば儲け物ですし、工夫次第でそれを実走に転換することも出来るでしょう。こうした視点も有効だとは思います。

しかし、実走ではそうはいきません。パワーが出ていてもスピードが出なければ意味が無いのです🙅‍♂️
むしろ低パワーで高速度を出せるのが理想的と言えます。ローラーとは真逆のことが求められるわけです。

平坦路での高速走行時、主な妨げとなるのは空気抵抗です。低出力で速く走るには空気抵抗を減らすのが手っ取り早く効率的です。
こうして先述の「エアロフォームが大事」という結論に辿り着きました💁‍♂️

さて、エアロフォームを具体的に解明するためにはまずはサドル、ハンドルといったポジションを見ていかねばなりません。

ポジションの流行はここ数年で
「ハンドルをあまり下げず高めに設定して、肘を曲げて頭を下げるフォーム」
へと変化したように感じます。

写真の私がまさに流行に乗っかり、身長と手の長さの割に高いハンドル位置にしています。
これが慣れるとエアロで楽ちんなのです🙆‍♂️

ハンドルが高い＝上半身の角度が起きて風が当たる部分が増えるのでは？と思うかもしれませんが心配ご無用。
このフォームでは肘を曲げて少し外側に出すことで上体角度を低くし頭を下げ、空気抵抗を減らすのです！

また、肘を曲げることで広背筋のような大筋群を効率的に動員し、ハンドルの低いポジションより姿勢維持も容易になります💪
さらにハンドルを限界まで下げ、肘をピンと伸ばして乗るよりも自転車の挙動も安定するように感じます。
こうして結果的に空気抵抗を減らした上に楽なエアロフォームが出来上がるのではないか？
これが現時点での私の意見です。

今回は触りだけお話しして終わりにします。
さて、今後このフォームについて筋肉の名前を羅列して徹底的に書くかそれともカジュアルに済ませるか悩みどころです…🤔

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