出典：instagram
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特別な人間と普通の人間
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個性が大事だと叫ばれる時代です。
私は昔から、心のどこかで自分は“特別な人間”であると信じていました。根拠なんてありません。きっと、昔から家族にしろ仲間にしろ『あなたはすごい』と褒めてくれる素晴らしい人たちに恵まれていたから。
日頃から“私は他の人にはないなにか特別なものを持っているんだ”と信じて疑わなくなっていました。
その反動からか、“普通は嫌だ”“普通なんてつまらない”と、普通がなにかわからないまま、むしろなにかを知ろうとしないまま、普通じゃない特別な存在が正義なんだと見栄を張って生きてきたように思います。
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SNSで思いを文章にして発信するようになってから約一年が過ぎました。
必ず決まった間隔で、手抜きせず根気よく続ける。これは始めるときに決めた自分ルールで、今もほぼ守られてきたことです。
ほぼ、というのは去年の年末に一度だけ、発信することも、文章を書くことも辞めたことがあるから。疲れて、嫌になってしまったんです。
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私はもともと承認欲求が強く、人に褒められることが大好きな性格です。褒められてのびるタイプ、と言われると最高に褒められた気分になるようなとてもおめでたい人間です。
SNSを始めた頃は、発信したことに賞賛や反応がつくのがとても嬉しくて、それが承認欲求の栄養になっていました。積み重なる賞賛や反応が、自分を“特別な人間”に仕立て上げてくれているような気がしていたんです。
周りがどう思おうときちんと自分の考えや意思を発信していくつもりだったのに、思い返してみればいつからか他人の反応が気になって仕方なくなっていました。
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他人の反動を過度に期待し、期待外れな反応に落胆することも出てきました。そんな状態で気持ちが続くわけもなく、ある日プツンと糸が切れたように文章が書けなくなりました。
スマホの画面と睨めっこして、賞賛してもらえるような言葉を捻り出す、そんな自分がものすごくくだらない人間に思えて、疲れてしまったんですね。
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結果として、一旦手放したのは大正解でした。
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「書くことが好き」そんなことを言っていた割には、いったんルーティンから離れて冷静になってみれば、不特定多数が見る世に出す形でどうしても書かなければならないことなんてそんなに多くもなくて、むしろ大切な思いは心の底に秘めて、自分で満足する。その中で特別キラキラしたものがあれば文章にして発信してみよう。そう思えるようになりました。
あんなに特別な人間だと思っていた自分がどんどん普通の人間になっていく感覚。嫌なはずなのにとても心地よくて、この上ない満足感がありました。
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普通がゆえに語られない物語こそ美しい。
その中にある特別なキラキラを発信していこう。
そう思えてからは、文章にして伝えたい言葉がどんどん溢れ出すようになりました。
本当に不思議なもので、フォローしてくださる方の数が急増したのもそこからです。
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充分に普通なのが、充分に特別。
私は作家でもありませんし抜きん出た才能だってありません。至って普通の人間です。だからこそ特別なものを発信できると信じて、これからも続けていこうと思います。
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長文乱文失礼しました。長くてまとまりのない文章ですが、読んでくださっている全ての皆さまに心から感謝いたします。いつも本当に、ありがとうございます。
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